上から18/01/21(尼崎市)、18/12/28(松原市)、19/12/12(吹田市)、20/02/05(草津市)、20/03/06(京都市)
メジロガモ♂第一回生殖羽 18/12/31 岸和田市、同♂生殖羽 19/02/10 横浜市
ホシハジロ♂生殖羽 18/02/26 大津市、同♂第一回生殖羽 20/02/12 京都市
交雑種であるメジロガモ×ホシハジロ♂、メジロガモ♂、ホシハジロ♂の虹彩色差を比較。メジロガモ♂は白色である。対してホシハジロ♂は内側で黄色、外側で赤い。至近で見ればこのコントラストはそれなりに見て取れるが、遠目に見れば概ね赤く見える。ホシハジロは多くの個体で検証できているわけではないのだが、年齢による赤みの差があるかもしれない。
交雑種メジロガモ×ホシハジロは雑種であるため両種の遺伝的な影響を受ける。そのため、赤から薄い赤まで多様である。メジロガモ×ホシハジロ(あるいはアカハジロ×ホシハジロ)の虹彩色において黄色っぽく見えることがある。これらはホシハジロで黄色い部分がメジロガモの影響を受け、白く抜け尚且つ赤みが軽減されることで形成されているようである。時折この組み合わせの雑種と同様に背がやや暗色で虹彩が橙色なアメリカホシハジロと混同されている例を見かけるが、アメリカホシハジロの一様な橙色と比べてもこの雑種は一様ではなくやはりホシハジロと同様のパターンのコントラストがあるかもやもやとした不明瞭な赤みを帯びている可能性が高い。アメリカホシハジロはネット上での画像しか見たことがないため手持ち画像は無い。jizzは明確に異なっていると思われるが、角度により混同を生むケースでは虹彩を見ることも一つの手段かもしれない。あくまで数個体での比較であることと雑種であるためどこまでの形質差があるかもわからないので参考程度であるとは思うが。
白から赤まで濃い順(主観で)並べてみた。かなりの差はあるものの概ねホシハジロの色パターンを持ちながら内側が白っぽく周囲が薄赤というのが多いようである。左下のホシハジロにかなり寄った外観だった吹田市個体では虹彩は赤みが強い。多少の薄さを持っているものの内側は黄色くホシハジロのパターンに近い。
虹彩アップの画像と個体の対応画像。